動物実験

今日はお昼すぎまで大掃除パート2だったため、こんな時間から実験するわけにもいかないのでちょっと暇です。なので日記を書いて時間を潰してます。

私は大学院にくるまで、イメージでは朝から晩までずっと実験。とにかく実験。何よりもまず実験。という生活なのかと思っていました。おそらくそういう生活を送っている大学院生はたくさんいると思いますが、わが研究室ではなぜか『礼儀と集団行動』が学べてしまうのです。いいことであるような悪いことであるような・・具体的に言うと『実験をする』という理由で断れない研究室行事が多いということでしょうか。

とまぁ、そんななかでも実験はします。前にも書きましたが、薬理的なことをやっているので動物もよく使います。
何の免疫もない人だったら可哀相すぎて見れないかもしれないようなこともします。最初は実験をするたびに相当落ちこんでた思い出があります。実験から帰ってきたら一人で校内に散歩にでて30分ぐらい『今やってきたことはほんとに必要だったのか・・なんであんなことしなきゃいけないんだろう・・』なんて考えていました。
今では、あまり抵抗を感じなくなって、限りある命だったらそこからなるべく多くのデータをもらって活かしていかなければいけないなとよく思います。

中枢に作用する薬物研究しているので当然脳サンプルは頻繁に必要になります。多くの場合マウスをsacrifceして脳摘出をしていろいろ解析するわけですが、研究室に所属したての4年生とかだと、ちょっと見てすぐに目をそらしてその後全く近寄らないなんてこともしばしばあります。
イギリスのほうでは動物実験の反対運動が結構過激に行われているなんていうニュースを耳にしますが、私は不必要な実験は反対だけど動物の命を借りてでも研究していかなければいけないことが確実にあるように思います。
かわいそうだから反対だと言うことは簡単な気がしますが、今現在の生活の多くがそういった犠牲を伴わなければ存在していないということをもう少し感じてもいいんじゃないかなと思います。
いろんなものに感謝してみようと思うクリスマスでした。